とげトゲ棘

マキ運びは終了したのだが、後遺症が残っている。棘である。
軍手をケチったためか、小さなトゲがチクチクと痛みを誘い、皮膚の敏感さに感動しつつ苦労して抜いていたのだが、残っていたらしいトゲがめり込んで鈍い痛みを忘れらころ語りかけてくる。トゲは異物なので、徐々に盛り上がって排泄されるか、取り囲んで硬い塊になるか。働く掌がゴツゴツしているのはその経過だろう、と我が柔掌をみてじっと哀しむ。